2011年12月08日
聖母マリアのマントが青いのは
ラファエロの聖母子像。
有名な絵画ですね。
優しい光の中で肌の質感と布の質感がふわっと浮かんでいるように
描かれています。
聖母マリアがまとっているマントの色は青色。
この色は聖母マリアを象徴する色とされています。
「気高さ」や「愛」を表す色として、稀少で高価な宝石のラピスラズリを砕いて
作られる顔料で着色されました。
どんな色も合成で簡単に作ることのできる今では想像もしづらいことですが、
昔の画家は「自分の色」を作るために大変な苦労をしていたようです。
顔料の全てが天然由来の素材。
植物・鉱物・生物または生物の糞…
色によって大きく価格が変わりますし、色の持ち具合にも差が出ます。
思い通りの表現をキャンバス上で実現させるために、コストと独自の工夫を
編み出す戦いがあるのです。
ラピスラズリの顔料はあまりに高価だったため、貴族が画家に肖像画を依頼するときに
青色を使用する場合はオプションで特別料金が設定されていた時代もありました。
そんな貴重な青色を使ってでも描きたい高貴で特別な人。
それが、聖母マリアだったのではないでしょうか。
聖なる夜を飾るデコレーションに青色が多用されるのも、聖母マリアのご加護のもとで
家族や友人とこの日を過ごせることを祝い、感謝するためです。
今年のプレゼントは青色をアクセントにしたものを選んでみませんか?