スキンケア&薬草おたくが藍を配合した洗顔石鹸を作り始め、会社まで立ち上げて奮闘中。

 

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Posted by あしたさぬき.JP at

2012年11月01日

クリスマス石鹸、熟成中☆



今年もクリスマス限定和三盆石けんをご用意しています。

ただいま、熟成庫でゆっくり熟成中です。



冬の冷たい空気に晒されるお肌をいたわるための

洗顔石鹸に仕上げました。

今年のアロマブレンドは、何とも言えない爽やかさです。


発売は11月中旬の予定です。

詳細のご案内まで、もうしばらくお待ちください。
  

Posted by ばんどーみき at 02:42Comments(0)石鹸のこと

2012年08月08日

藍染め石けん「ふたえ」制作秘話

今日は洗顔用石けんとして作っている藍染め石けん「ふたえ」の

制作時のお話しです。



この石けんは、当時とてもアンバランスなコンディションだった夫の肌を

何とか整えたくて考えたレシピが元になっています。

額や鼻の頭は多少脂浮きするくらいなのに、頬や目もと・口もとは極端にかさついて

かゆみを伴うほどでした。

適度に肌にうるおいを残すことに焦点を置いて、「いちまつ」より若干肌がしっとりと

落ち着く使用感をイメージしました。



ツバキ油を少し配合することで、サラリとした使用感をアップさせます。

この油はお湯にも冷水にも優れた洗浄力を発揮するオレイン酸が豊富に

含まれていて、オリーブ油の姉妹のような植物油ですが、オリーブ油に含まれる

スクワレンという保湿成分は含みません。

そのため、洗い上がりが少し軽い感じになるのです。



そこに、強力な保湿力を持つシアバターをバランスよく配合して、洗顔後の肌に

ごく薄いヴェールのような保護膜を張るような仕上がりになるようにレシピを

考えました。



季節の変わり目に、温湿度が微妙に変化することに敏感に反応する肌。

できるだけ肌にストレスをためないように、この石けんで洗顔するようにしたら、

夫の肌も健やかな状態を保てるようになりました。



藍染め石けんに配合する藍のエキスは全て私の実家の藍農園で無農薬栽培

している藍から作ります。

藍の刈り取りは夏が旬ですので、まさにできたての藍エキスが続々と到着して

専用冷蔵庫にスタンバイしています♪



香りづけには、やさしくて爽やかなラベンダー精油、エキゾチックなパチュリー精油、

明るい気分になれるレモンに似た香りのリツアクベバ精油をブレンドしています。

爽やかな気分で洗顔していただけたら嬉しいです。




熟成庫で眠っている乾燥中の「ふたえ」もいい香りを放っています♪

温湿度管理をしながら、いい具合に水分が蒸発できるように見守っています。



ところでこの石けんのデザインですが、これは藍染めの「段染め」という技法を

イメージしています。

藍色工房でご案内中の『あいあるタオル(段染め)』のアップがこんな感じです。



藍染めの瓶に布を浸す深さを順番に替えながら、色の濃さを染め分けます。

なかなか鮮やかで綺麗だと思いませんか…?


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藍染め石けん「ふたえ」

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Posted by ばんどーみき at 17:23Comments(0)石鹸のこと

2012年07月29日

藍染め石けん「いちまつ」秘話

今日の暑さは、昨日より少し過ごしやすく感じましたがいかがでしたか?

それにしても…夏は肌の清潔を保つのに工夫の必要な季節です。

私が藍染め石けん「いちまつ」を作ったときの頃も、そうでした。



この石けんのレシピの決め手は、汗をかいた後のベタベタ感を極端に嫌う夫に、

いかに爽やかに夏を過ごさせてあげることができるか、という点に焦点を当てたことです。

汗が苦手なだけでなく、肌も荒れやすい敏感なコンディションだったので、

洗浄力が極端に強いだけの洗顔料では満足してもらえません。

刺激の原因となる成分も、加えられません。



夫の肌と藍の相性が良いことはすでに分かっていたので、実家の藍農園の葉を

使ったエキスを配合することは決まっていました。

それから、冷水でもお湯でも優れた洗浄力を発揮する「オレイン酸」を豊富に含んだ

オリーブ油をベースにすることも早い段階で決定しました。



更に重要なのが、洗いっぱなしの肌をできるだけ爽やかに保つこと。



失った皮脂を補充するために、新たな皮脂が分泌されるメカニズムが肌には

備わっています。

だから、過剰に皮脂を分泌させないようにするには程よく油脂分を肌に乗せておくと

意外と爽やかな状態を保ちやすくなることがあるのです。



過剰に潤すとこれまた隠れ乾燥肌の原因になるので、要注意です。



ベースの植物油はかなりサッパリ系の配合をしておいて、仕上げにうっすらと

皮膚にごく薄い保護膜をかけておくようなイメージで素材を探して試作を繰り返しました。



シアバターでは重すぎる。

ホホバ油では軽すぎる。

ミツロウではやはり重すぎる。

スイートアーモンドではかなり物足りない。



そしてたどり着いたのが、カカオバターでした。

チョコレートの原料にもなる、カカオの実からとれる植物性のバターです。

重すぎず、軽すぎない。



サッパリとした洗い上がりにプラスして、肌がヒリつくような乾燥した感覚が無く、

快適な仕上がりになりました。

何より、この石けんをできてすぐに試してもらった夫が、

「めちゃくちゃいいね、この石けん♪」と喜んでくれたことが本当にうれしかったです。



更にこの石けんの特徴といえばデザインです。



今では藍色工房の顔となっているこの模様ですが、当時さまざまな試作品を

作っていたので、どの石鹸がどんなレシピだったのか分らなくならないように

自分でもあきれるほど時間を費やしてこの模様に仕込んだのが最初です。



そして、この見た目が楽しくて家族や知り合いに見せているうちにやめられなくなって

そのまま、今まで続いてしまいました…



私が一人で作っていた頃の「いちまつ」模様は、まだまだ完成度が低かったです。

今のようにきれいな模様で皆さんにお届けできるようになったのは、

今の工房スタッフの試行錯誤と取り組みの賜物です。



商品化するとき、この模様を採用することに迷いはありませんでした。

藍色が映える模様だったし、当時の私には「コスト」という概念が非常に緩く、

きれいな石けんの方がいい、としか考えていませんでした。

藍染めの藍を使用するのだから、日本の伝統文様をイメージできるデザインの方が

きっとお客さまも楽しんでくださると考えたのです。



実際に販売するようになってからは、化粧品業界のあらゆる方面から失笑を買うか

あきれられるかのどちらかだったこの模様(笑)

私が考えた通り、お客様にはとても楽しんでいただけましたので、このデザインを

廃版にすることなく続けてきました。



見て楽しく、使って嬉しい、藍色工房を代表する石けんになってほしかった。



今では、藍色工房の石鹸の中では男性のお客様が最も好んでくださる洗顔石鹸と

なった「いちまつ」です。

女性も、夏専用の石鹸としてご利用いただくことが増えてまいりました。



<この石けんで洗顔するときのポイント>

1、石けんで洗う前に、ごくぬるいお湯で余分な皮脂を流しておく。

2、石けんをあまり泡だてすぎずに手早く洗顔する。

3、すすぎを必ず冷水で行う。


この方法で洗っていただくと、かなりサッパリとした洗い上がりを実感していただけると思います。



現在のレシピは、考案した当初のものより香りが少し淡くなっています。

香りの好き嫌いは本当に人によって分かれるので、万人に好かれる香りづけというのは

実際には難しいのですが、「匂いがきつすぎる」というお声を連続して頂戴した時に

少し香りを和らげた改良レシピを作成し、それを今でも採用しています。



一人でも多くのお客さまに、この石けんを使うことで「ほっ」としていただけるように

ていねいにお届けしていきます。



藍染め石けん「いちまつ」【洗顔用】

  


Posted by ばんどーみき at 23:53Comments(0)石鹸のこと

2012年07月10日

石けんの改名

お客さまに大変可愛がっていただいている藍染め石けん「ブルームーン」ですが

このたび、改名することとなりました。

ブルームーン改め、グランブルーです。

よろしくお願いいたします☆



発売当時、ひと月のうちに2回満月が見ることができ、その2回目の満月のことを

「ブルームーン」と呼んで、ヨーロッパでは観ると幸運が訪れると言われていることを

知って名付けた石けんです。



この石けんを使ってくださる全ての方が幸運に恵まれますように、と願いをこめて

この名前に決めたのでした。



この名前を改名するのはいろいろ理由がありますが、そのうちの一つが

「海とつながる名前にしたい」という気持ちが生まれてきたからです。

排水として流れた後は、微生物や魚たちのエサとなって簡単に生分解される

石けんです。



海に囲まれた日本。

自分のなにげない暮らしの中で、その海を美しく保つことも、際限なく汚していくことも

人間にはできてしまいます。

この石鹸は、いずれきれいな水に還り、また雲となり雨となって、土へ戻り、元気な

藍を再び育ててくれます。



青い海へ戻り、青い空をめぐり、青い植物をまた育ててくれる。

そんな循環をイメージできるような、そして、私達が身近に感じている海を

イメージできるような名前を探して「グランブルー」にたどり着きました。



しっかり商標も登録しましたよ♪



これからHPの改名作業を始めますので、明日には全て名前が変わっていると思います。

新しい名前になってからも、どうぞよろしくお願い申し上げます!!


  


Posted by ばんどーみき at 23:21Comments(0)石鹸のこと

2012年07月08日

化粧品の消費期限

食品と同じように、化粧品にも消費期限があります。

薬事法では3年間品質の変化の心配がないものには消費期限を記載する

義務がなく、そうでないものには消費期限の記載が義務付けられています。




藍色工房の石鹸は、合成保存料等を使用しない自然素材が成分のほとんどを占める

物なので、消費期限を製造日から2年と定め、パッケージに記載しています。





この消費期限について興味深いアンケートが実施されていました。

これは、ネイチャーズウェイが開発製造販売している、100%自然素材の

ナチュラルオーガニック メイクブランド「ナチュラグラッセ」によって実施された、

「化粧品の消費期限についてのアンケート」の結果ですが、今のお客様の気持ちが

よく表れていると思います。



「化粧品に消費期限が書いてあったほうが良い?」の質問に対して

「書いてあったほうが良い」と答えた方が95%。

その理由は

・「安心だから」と答えた人が1位(53%)

・「期限内に使い切りたいから」と答えた人が2位(32%)

・「気になるから」と答えた人が3位(14%)



最近よく話題になる「オーガニックコスメ」や「ナチュラルコスメ」の多くは

自然素材が成分のほとんどを占めることもあり、消費期限の記載義務の範囲に

入るものも少なくありません。




消費期限については新鮮な素材を配合した化粧品を新鮮なうちに使い切ることが、

肌にとって気持ちのいいことなのだということで、相性のいい化粧品をお探しになるときの

目安にしていただければ良いのではないかと思います。



こうして少しずつ、「自分が使っているもの」についてお客様ご自身が心を注ぐように

なっていくことは、身の回りの物の質を上げていくことにとても大切なことだと思います。

藍色工房の石鹸についてもご不明なことがありましたら、ご遠慮なくお問い合わせくださいませ☆



このアンケートについて触れられた記事全文はこちらのリンクよりご覧いただけます☆
http://dietclub.jp/news/article/2012/07/06/585.html


  


Posted by ばんどーみき at 22:23Comments(0)石鹸のこと

2012年07月01日

石けん作りのコツ☆その5(泡立ちについて)

石けんのレシピを考えていると、自然素材の働きかけが本当に面白くて

その使用感を試したい気持ちに何度もなります。

そんな中で私が重視してこなかったのが「泡立ち」でした。



ずいぶん以前にもこのブログで触れましたが、泡立ちと洗浄力はまるで

別のもの。

泡立ちを良くしようと思ったら、起泡力のある脂肪酸を含んだ植物油の

ココナッツ油(ヤシ油)をたくさん配合したらいいのです。

ですが、泡立ちを良くする脂肪酸は、洗浄力には優れていません。



その力はオレイン酸の洗浄力と保湿力とはくらべられません。



ということで、1.適度な洗浄力、2.使用感という意識でレシピを考えると

泡立ちは優先順位は1位じゃないのです。




落ち着いて考えてみれば、「泡」が「毛穴」に入るわけがないのです。

そうしたいのなら泡だてたりせず、原液を肌に塗りこめばいいのですから…



泡立ちが悪い=洗浄力が悪い、ということではありませんので、石けん作りの

レシピは、可能な限り使用感を良する素材を選んでいただきたいな~と

思います。



ちなみに、型入れ直前にホホバ油や溶かしたシアバターなどを添加するのも

泡持ちが良くなるので、泡の感触を大事にしたい人は型入れ前の一工夫を

忘れないようにしましょう♪




泡が全く立たない重曹はアルカリで汚れを流し去ります。

まな板の小さな傷跡もきれいに洗ってくれます。

泡が立たなければ洗えない、という思い込みはいったん横に置いた方が

面白い石けん作りができるはずです☆


  


Posted by ばんどーみき at 23:44Comments(0)石鹸のこと

2012年06月30日

石けん作りのコツ☆その4(ドライハーブ)

石けん作りで楽しいのは、どんなハーブをコーディネートするか考えて

実際に配合するところです。

植物油の配合の方が使用感には遙かに重要ですが、作業的に気分が

盛り上がるのはやっぱりハーブや薬草に触れるところです~♪




それぞれの薬効とその組み合わせを考えて、デザインするようにレシピを作っていきます。



ここで大切なことがあります。

ハーブの薬効にはその根拠となる化学成分があるはずです。

その成分が油に溶けるのか、水に溶けるのか、アルコールに溶けるのか

知らないままでは、期待している効果を持つ成分をうまく石けんに活かせて

いないレシピになってしまう可能性がありますから注意しなくてはなりません。



<水溶性の成分の場合>

熱湯でハーブティーを淹れるときの1.5倍~3倍ほどの濃さの抽出液を

必要量準備し、完全に冷ましてから水の代わりに使用します。



<脂溶性の成分の場合>

ミルミキサーなどで微粉末にして、型入れ直前に適量加えてよく混ぜます。

少し手間をかけられる場合は、ドライハーブを石けんに配合する植物油に

1ヶ月ほど漬け込んで浸出油(インフューズドオイル)にしてから、ブレンド

するという方法も楽しいです。



<アルコールに溶ける成分の場合>

40度以上のウォッカにハーブを約1ヶ月漬け込み、配合前に鍋で沸騰させて

アルコールを完全に揮発させ、常温になるまで冷ましてから適量使用します。

水の半分くらい

水の代わりに全量を配合すると、速く固まり過ぎるなどの思わぬ展開に(笑)なることが

ありますので、型入れまでの経過に十分注意してください。

1カ月も待てない!!という方はかなり簡易な方法ですが、鍋に白ワインとハーブを

入れて蓋をし、弱火でことこと煮出したものを使用するという方法もあります。

薬効成分の抽出については、1ヶ月かける方法より少なくなりますが、素敵な使用感を

十分楽しむことができると思います。

※アルコール分を十分に揮発させずに水酸化Naを投入すると、急速に泡を立てながら

 吹きこぼれるという事故が起こる可能性があります。

 必ず、アルコール分は十分に注意してください。



たとえば、ヒース(エリカ)に含まれる美白成分の「アルブチン」を石けんに

たっぷり含有させたいなら、「アルブチン 溶ける」とキーワード検索をかけ、

何に溶けるのかを調べます。

すぐに水溶性だと分かります☆

そうしたら、しっかり熱湯で抽出して配合したらいいわけですよね☆



その前に…

ハーブの薬効とその根拠となる成分については、信用できるテキストで調べるのが

一番早いです。

藍色工房でご紹介している本は、とても丁寧に書いてくれています。



ハーブと精油の基本辞典
価格:1,995円(税込)



感覚だけで作るのもモチロン楽しいのですが、素材の植物油も薬草も

貴重な自然素材ですから、できるだけ有効に楽しみたいし、そうしてあげなくては

かわいそうな気もします。



仲良くなりたい人と出会ったとき、できるだけその人のことを知りたいと思いませんか?

そんな気持ちで自然素材と接することができたら、石けんレシピのクオリティも

自然に上がっていくのではないでしょうか…♪


  


Posted by ばんどーみき at 22:40Comments(0)石鹸のこと

2012年06月29日

石鹸作りのコツ☆その3(水酸化Na・苛性ソーダ)

手作り石けんの使用感の8割は、配合する植物油の種類と配合率で

決まる、と前回書きました。

では、残りの2割はどう決まるのか。



ハーブ抽出液やハーブの粉末、精油(エッセンシャルオイル)の種類などの

天然添加物と、仕上げに加えるごく少量の植物油。

そして、コールドプロセスの場合は水酸化Na(苛性ソーダ)の配合量で

使用感をコントロールします。



<水酸化Na>

強アルカリ剤ですから、目などの粘膜に触れると高熱を発します。

目に入った場合は失明の危険性があるので、十分な注意が必要です。

この強アルカリで植物油中の脂肪酸を化学反応させ(けん化)、弱アルカリ性の

石鹸を作ります。

薬局で購入するときは、陳列棚には並んでいませんので、店員さんに取り扱いが

あるかどうか聞いて、ある場合は印鑑を押し、使用用途を明記して購入します。



誤解されやすいのが、水酸化Naが劇薬だから、それを入れている石けんは

危険だという方がいらっしゃること。

そんなわけありません。

ちゃんと植物油に含まれる脂肪酸の割合を計算して、けん化に必要な量しか

加えませんから、皆さんの手に渡るころには全て「石けん」に変化した後で

水酸化Naそのものが人の肌に触れる心配など全く無いのです。



また、水酸化Naが取り扱われる以前の時代のように灰汁で作って欲しい

というご要望を時々いただきますが、現状では大変困難です。

江戸時代、灰汁や灰そのものを販売する業者がいた時代ならよかったのですが、

今の時代は灰を集めるのも灰汁を作るのも、ほとんど自分たちでするしかなく

製造にかかる経費がびゅ~んと増大します。



更に、水酸化Naほど強いアルカリ値にはならないので、石鹸もやわらかく

仕上がります。

プリンのような感じです。



これでは商品になりません…ごめんなさい。

可能な限り肌に負担をかけずに使い続けていただける石けんを

作りたいと材料を吟味していますので、水酸化Naを材料に使っている

事に関してはご心配なさらないでくださいね。



長くなりましたが、この水酸化Na(苛性ソーダ)をどれくらい入れると

いい感じの石けんに仕上がるか、というお話に戻ります。



植物油に含有されているとされる脂肪酸を約90%~96%だけ石けんにして

残りは油のまま残すように計算するのが、最もバランスのいい石けんに

なるように思います。

含有される脂肪酸をどれくらいの割合でけん化させるかということを

「けん化率」と言います。



けん化率が低いほど、石鹸の溶け崩れは早くなり、お肌への

しっとり感は増します。

だから、冬用の石けんは90%くらい、夏用の石けんは96%位にけん化率を

計算して水酸化Naを用意するといいと思います。



水酸化Naを水に溶かし、80度くらいまで温度が上がるのを確かめて

更に40度くらいまで水温を下げた状態で、同じ温度に合わせた

植物油と混ぜ合わせます。



ここのポイントは、水酸化Na水と植物油の温度を可能な限りそろえることと

高すぎず低すぎない40度という温度を守ること。

温度が高すぎると化学反応が急速に進み、型入れした後にひび割れたり

噴火したりします。

逆に温度が低すぎるとけん化がうまく進まず、型入れまでの時間が長くなり、

あまりいい石けんに仕上がりません。



そして、しっかり20~30分間、適度な速さで混ぜ続けること。

電動のブレンダーは飛び散る危険性があってとても危険なので

おススメできません。

また、ここでも過剰に反応を進めると石けんがひび割れしやすくなるので

手で適度な速さで混ぜ続けるのが一番いいと思います。





私たちの工房では一度に仕込む量が家庭用のものより多いため、

手作業で混ぜるとムラが起こりやすく、いい石鹸を作るのが難しいです。

できるだけ手で混ぜるのと変わらない速さと力の機械を使って、

まんべんなく、ちょうどいいテンポでけん化を進められるように

混ぜていますよ♪



ちなみに数年前、一部の手作り石鹸愛好家の間では「けん化率80%代」の

石けんが好まれていたことがありました。

確かにしっとりとした洗い上がり、モチモチと立ち上がる泡には感動しますが

半端なく溶け崩れが速いのです。

これは環境にとってあまり喜ばしいことではないと考えます。

いくら生分解がスムーズな石鹸とは言え、無駄に排水を汚すのは

いいこととは思えません。


それに貴重な植物油を使って作る石けんですから、可能な限り長く

使えるようにしたい。

なおかつ素晴らしい使用感もできるだけ大切にしたい。

そのバランスをかなえようと思ったら、やっぱりけん化率は90~96%が

いいみたいです。



今日の記事は長い上にオタクな内容ですね…ついてきてくださっている方は

いらっしゃるのでしょうか(汗)


  


Posted by ばんどーみき at 20:42Comments(0)石鹸のこと

2012年06月29日

石けん作りのコツ☆その2(植物油)

自宅で楽しむ石けん作りは、いくつかの作り方があり、それぞれに仕上がりが

違います。

●グリセリン石けんを溶かして、好きな色と香りをつけて型に流し入れて固める
 グリセリンソープ。

●石鹸素地に好きな色や香りを練り込んで、手で形作って仕上げる手練りの石鹸。

●植物油に水酸化Naを混ぜるところから作るコールドプロセスの石鹸。



どれもそれぞれに楽しいですが、使用感で判断するなら断然コールドプロセス石けんが

素晴らしいと思います。

準備する道具、そろえる材料(特に劇薬の水酸化Na)、製作にかかる時間、

どれをとっても他の作り方とは比べ物にならないくらい大変ですが、出来上がった石けんを

使う時のワクワク感と使った後の充実感は他の作り方では味わえないものがあります。



コールドプロセスの石けん作りで大切なのは、とにかく使う植物油の種類と配合率。

オレイン酸を多く含んだ植物油(オリーブ、ツバキ)をベースにするのが私は好きです。

洗浄力と保湿のバランスがやっぱり素晴らしいと思うから。



さまざまな石けん作りのテキストを参考にしながら石けん作りを楽しまれた方が

次の楽しみを見出すのは「自分のオリジナルレシピの開発」だと思います。

植物油の個性を楽しみながら、独自ブレンドを試行錯誤するのも本当に

楽しいですよね。



オレイン酸が豊富に含まれる植物油を60%以上入れるようにして、

ちょっとリッチに特別なオイル(スイートアーモンドやシアバター、ホホバオイルなど)

を10%前後配合して、残りはパーム(硬さ)とココナッツ(硬さと泡立ち)。



ココナッツの配合率が高いと、サッパリ感が強くなるので夏のレシピは

<パーム1:ココナッツ2> くらいの割合。

洗い上がりしっとりの方がいい場合は

<パーム2:ココナッツ1> もしくは<ココナッツ無し>。



溶け崩れが早くてもいいからもこもこの泡立ちがほしい!!でもあんまりサッパリして

ほしくない!!という人には

<パーム3:ココナッツ1:ヒマシ油1> なんて言うのもアリです。



コールドプロセス石けんの使用感はこの植物油の配合で8割方決まります。

植物油の個性をしっかりイメージしながらブレンドレシピを作ってくださいね☆




藍色工房の全ての石鹸はコールドプロセスで作っています。

植物油のブレンドレシピは、店長ばんどーオリジナルで、家族挙げての人体実験で

使用感を検証済みのものばかりです☆





  


Posted by ばんどーみき at 00:04Comments(0)石鹸のこと

2012年06月27日

石けん作りのコツ☆その1(乾燥)

石けん作りに挑戦される方が、身近に増えてまいりました☆

嬉しいので、少しずつ石けん作りのコツを挙げていきたいと思います♪


石けんを作るのに、手をかけてほぼ一日がかりでコールドプロセスに挑戦する方も

手軽に手練りの石けんを作る方も、大事な仕上げポイントがあります。

「しっかり乾かすこと!!」

できるだけ水分を自然に飛ばすと溶け崩れしにくく、泡立ちの細やかな使用感の

素敵な石けんになりますので、ここは「使ってみた~~い!!」気持ちをググッと

押さえて、十分に乾かしてくださいね。



コールドプロセスの場合、湿度を50%前後に保てる季節がきれいに乾きやすいです。

梅雨の今頃は表面に汗をかいてなかなか乾きませんから辛いですね…



手練りの石鹸も梅雨時はやはり乾きにくいですが、コールドプロセスの石鹸ほどでは

無いように思います。

できるだけ風通しのいいところで直射日光を避けて乾かしてください。





コールドプロセスの場合は、6週間~2ヶ月くらい、

手練りの石鹸は1週間~10日くらい乾かすといいと思います。



自分で作った石けんって、どうしてこんなに可愛いんでしょう!!とおっしゃった

お客様がいらっしゃいました。

そのお気持ち、本当に良く分ります♪



  


Posted by ばんどーみき at 23:57Comments(0)石鹸のこと

2012年03月13日

藍色工房の石鹸レシピは誰が作るの?

今日のタイトルは、お客様からのご質問をそのままつけさせて

いただきました。

改めましてこのご質問にお答えいたします。

全て、店長のばんどーみきがレシピ作成に当たっております



したがって、全く未知の素材を使用した場合は家族全員を人体実験に

巻き込み、しつこいくらいに安全確認を取ることになります(笑)

私の一家は次女を除いて肌に何らかの悩みのあるメンバーばかりなので

良いサンプルなのです。←鬼



逆に言いますと、世界中の全ての人に問題の無い化粧品というのは

不可能です。

ですからせめて、「家族が安心して使えるものを」というところを軸にして

物づくりをしていこうと思っています。



敏感肌の家族にも使うことのできるものなら、まずはテストの第1段階をパス。

それからスタッフのみんなにも使ってもらって…pH等の様々なデータも数値化して…

という感じで商品としての石鹸が出来上がります。



ちなみに期間限定品のパッケージも店長のばんどーが頭を掻き毟りながら

作っています。

レギュラー商品の「いちまつ」「ふたえ」「紙ふぶき」「ふわり」「さらり」「ゆるり」は

地元のデザイナーさんに作っていただきました☆



そういうわけで、完全オリジナルの、完全自社工房製の、馬鹿正直な

洗顔石けんたちを今後ともよろしくお願い申し上げます☆





  


Posted by ばんどーみき at 16:16Comments(0)石鹸のこと

2012年01月09日

冬のお気に入り石けん

「ばんどーさんご自身は、藍色工房のどの石鹸がお気に入りですか?」と

ご質問いただくことがあります。

気分と季節によって変わります♪

今は藍染め石けん「紙ふぶき」を使っていますよ♪




この石鹸は3種類ある藍染め洗顔石けんの中でも、最もしっとりとした洗い上がりの

レシピを採用しています。

日本人のお肌に嬉しい椿油(保湿・洗浄)を、ほぼコスト度外視で配合しています…

このレシピを作った頃、「コスト」という概念がなかったんですよ。

「あったらいいな」をそのまま作っていたのでこうなってしまいました。

レシピの変更はしばらくはしません。この使用感をお好みのお客様がいらっしゃいますから。



ということで、今夜も「紙ふぶき」で洗顔いたします♪

サンダルウッド(白檀)の精油をブレンドした落ち着きのある香りも、今の気分には

ぴったりです。



それではお休みなさいませ☆

明日もいい一日になりますように♪



  


Posted by ばんどーみき at 23:56Comments(0)石鹸のこと

2011年12月05日

クリスマスパーティーで

今回販売している限定石鹸「きらり」は、限定石鹸では初めて

5gのプチサイズをご用意しています。

手のひらサイズのかわいい石鹸なので、クリスマスカード代わりに

お友達に渡せば、ちょっとオシャレな演出になりますよ♪



特に、プチサイズ5個のセットは小さな「仕掛け」があるのですピカピカ

それは…

5個のうちの1個だけが「星」の形で、あとの4個は「ハート」の形に

なっているのです!!



くじ引きみたいにして「星」が当たった人だけのゲームがあったり

サプライズプレゼントが用意されていたり…という演出も面白いですよね♪



さらに、5個セットでお買い上げになると価格もお得になるのです♪


もちろん、小さくても使用感も香りも大きいサイズと全く同じですから、

しっかり高級な手作り石けんとしてお楽しみいただけます。

「あのコ、ちょっと気がきくな…ハート

と思ってもらえそうな演出を狙っているあなた!



そう、そこのあなたですピカピカ



このプチ高級限定石けんはきっとお役に立ちますよピカピカ

忘年会やクリスマスパーティーにおススメです♪


限定和三盆石けん「きらり」プチサイズのお得な5個セットはこちら☆
http://aiironet.com/SHOP/crsms-06.html


あなたのご用命を、スタッフ一同お待ち申し上げております!!

香川県近隣のお客様で、工房で直接お受け取りをご希望される方は、

お気軽にお電話くださいませ☆

0120-116-516(平日10:00~18:00)

  


Posted by ばんどーみき at 12:17Comments(0)石鹸のこと

2011年12月04日

今年の期間限定クリスマス石けん「きらり」のこと

今年の期間限定クリスマス石けん「きらり」の初出荷が、12月5日(月)となっていて

いよいよ週明けにお客様のお手元に旅立っていきます。

とにかく、この石鹸を使っていただいた時に「少しでもお元気になっていただきたいなぁ」と

いう気持ちが強かったので、石けんの使用感は勿論、香りのブレンドに時間をかけました。



実はこの一年は、私自身が「油断すると気が抜けそうになる」危機感と戦い続けていました。

3月11日の震災の影響でした。

言葉で明らかにできない無力感が、じわじわとこみ上げてきそうになるのです。

そして、無性に悲しくなる。



でもその感覚に溺れるわけにはいかないですよね。

ましてや「被災」もしていない私が、くよくよしている場合ではない。

できることをできる人がしていかなければならない時なのですから、

感情の波に溺れていてはいけない。



そうやって頑張ってきた方が私のほかにもとても大勢いらっしゃるのだということを

実感した出来事があり、心の底から、「みんなで元気になりたい」と思ったのです。



イメージは<心安らかに森の中で迎えるクリスマス>

心の中に灯りをともすようなローズゼラニウムの快活さと、元気が湧いてくるベルガモット、

やさしさを感じるラベンダー、その全てを静かに包み込むモミの木(ファーニードル)。

バスルームにこの香りが広がったとき、そこにいる人がフワッと光に包まれるような

光景をイメージしました。



そして洗い上がりは限りなくマイルドに…

マカダミアナッツ(保湿)とシアバター(保湿)の両方をブレンドした贅沢なレシピは

期間限定石けんならではです。





冬の素肌と心が「きらり☆」と輝く特別な石けんです。

心をこめてお届けいたします☆




  


Posted by ばんどーみき at 02:10Comments(0)石鹸のこと